卒業研修

InteractionDesign

非対面的議論を支援するアプリケーションの開発

私はネット上での議論を非対面的議論と呼んでいます。ネット上での議論はうまく進まないことが多くあります。理由の一つとして、時間が経つほどどのコメントへの返信か分かりづらくなる時系列表示が多く使われています。そこで着目したのが議論の有効なツールの一つである付箋紙です。付箋紙は位置関係によって相互関係を表し、柔軟に位置情報を変えられる特性を持っています。この付箋紙をメタファーとして利用することでネット上での議論がうまく進むのではと考え、研究・開発したものがDivergeです。Divergeの開発は現在も両角研究室で行われています。


■制作期間:2008年11月〜2010年2月
■2009年12月にベータ版開発・検証
■共同研究(5名)
■PDF:卒業論文(1.9M)のダウンロード
■櫻田の役割:ペーパープロトタイピングを行い議論の特質を分析し、議論を支援する道具のあり方Divergeを提案し、検証を行い研究としてまとめました。

  • テーマ:文字情報を空間的に配置することでネット上の議論がうまくすすむのでは?
  • 結論:ネット上で議論することができた。しかし、問題も挙がった。
  • 非対面的議論に必要な要素を抽出するためのペーパープロトタイピング
  • ペーパープロトタイピングで分かったことを報告している場面
  • ある日のホワイトボード

1.ペーパープロトタイピング

非対面的議論を行なうために必要な要素を抽出するために、擬似的に非対面的な状況を作り出し実際に付箋紙を用いて議論を行なうペーパープロトタイピングを数回行いました。

2.デザイン提案

フセン、テーマフセン、テーマの範囲などの機能は、ペーパープロトタイピングで得られた要素を元にデザイン提案されました。次に、アプリケーション開発のために仕様検討を行いました。

3.仕様検討でシンプルに

仕様検討では操作や名称などの世界観の統一に重点を置きました。非対面的議論に本当に必要な機能とは何か、ユーザーがしたいことは何かを考えシンプルで使いやすい仕様にしました。

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